Ask Volume

Ask volume(売り数量)とは、オーダーブックにおいて、現在の最良売り気配(ベストアスク)以上の価格で、売り手が提示している資産の合計数量のことです。

Definition

Ask volume(売り数量)は、オーダーブック上の特定の売り気配(アスク)価格で、どれだけの数量の資産が売り注文として提示されているかを示すトレーディング指標です。現在の最良売り気配以上のすべての未約定の売り注文の数量を集計したもので、売り手からすぐに提供されている供給量を表します。暗号資産市場では、Ask volume は価格帯ごとの目に見える売り需要を把握するのに役立ち、短期的なマーケットストラクチャーを理解するうえで重要な要素となります。

オーダーブックの中では、各アスクの板は価格と数量から構成されており、Ask volume は一つ以上の価格帯にわたるそれら数量の合計です。現在の市場価格付近で Ask volume が大きい場合は、目に見える売り圧力が強いことを示す可能性があり、逆に Ask volume が小さい場合は、その価格帯での供給が薄いことを示唆します。概念としての Ask volume は流動性の厚み(liquidity depth)と密接に関係しており、価格が大きく動く前に、市場が売り側でどれだけの数量を吸収できるかを反映しています。

Context and Usage

Ask volume は常にオーダーブックとの関係で観察され、買い側の bid volume(買い数量)と対になる売り側に表示されます。市場参加者は、複数の価格帯にわたる Ask volume を確認することで、売り側の流動性がどれだけ厚いか(または薄いか)を判断します。特定の価格帯に Ask volume が集中している場合、その水準が明確なレジスタンス候補として意識されることがあり、一方で Ask volume に大きな空白がある価格帯は、価格が急に動きやすいゾーンを示すことがあります。

Ask volume は、あくまで現在表示されている売り注文だけを反映するため、供給の「見えている部分」に過ぎず、隠し注文や条件付き注文は含みません。時間の経過とともに Ask volume が変化することは、売り手の参加状況、リスク許容度、あるいは流動性の厚みの変化を示すシグナルになり得ます。中央集権型取引所(CEX)と分散型取引所(DEX)のいずれにおいても、Ask volume は、利用可能な売り側の供給をもとに価格発見とマッチングがどのように行われるかを形作る中核的な要素です。

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